IPOセカンダリー投資の有効性は〜データから読み解く

IPO投資というと一般的には公募で当選した人が初値で売ることで利益を出すイメージです。

ただし、当選するためには運や資金量も必要になってきます。

特に、初値から大幅な上昇をする銘柄に関しては、当選する確率はかなり低いと言わざるを得ません。

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しかし、当選しなかった場合でも、上場直後に売買する「セカンダリー」という投資方法もあります。セカンダリー投資に関して記述したいと思います。

セカンダリー投資とは

セカンダリー投資とは上場して間もない銘柄を売買することです。

新規上場した銘柄の株価はしばらくの間、株価が大きく上下に動く場合が多いので、その値動きを利用して儲けを出そうとする手法です。

よってセカンダリーに関しては、ギャンブル性が間違いなく高くなります。

中にはセカンダリー投資は簡単だ。という話も聞きますが、実際にはそんなに甘いものではありません。

大きい得をしている人もいるのは事実ですが、たくさんの人も損をしているというのも事実です。

直近のIPO銘柄の状況

直近のIPO銘柄がどういう値動きだったかを一覧でまとめてみました。IPOにも流れがあるので直近の値動きを見ることが重要です。

公開価格、直前予想株価、初値、初値騰落率(初値/公開価格)、初日〜5日目終値などを時系列に並べたものが以下の表になります。(2017年9月以降に上場の記事更新時点まで。リートを除きます。)

銘柄 公開価格 初値直前予想 初値 初値騰落率(%) 初日終値 2日目終値 3日目終値 4日目終値 5日目終値 10営業日終値 現在値
オプティマスG 1800 1800 2001 +11%  2325 2825 2520 2597 2438 2378 現在
要興業 750 950 950 +26% 960 912 1062 1161 1195 1082 現在
ABホテル 1500 3000 3060 +104%  3760 4460 5160 5740 5690 4960 現在
ミダック 1300 2500 2000 +53%  1901  1776 1838 1824 1780 1775 現在
プレミアG 2320 2320 2220 -4%  2315 2490 2491 2500 2650 2820 現在
森六HD 2700 2900 2975 +10%  2880  2887 2960 3140 3140 3075 現在
オプトラン 1460 2200 2436 +66% 2200  2420 2879 2783 2965 2750 現在
みらいワークス 1840 6000 6080 +230% 6600 7600 9100 10600 10350 11600 現在
歯愛メディカル 3300 3500 4030 +22%  4345 5050 4720 4920 5100 4850 現在
すららネット 2040 4200 4345 +112% 3675 3430 3355 3500 3475 3480 現在
ナレッジスイート 2000 7500 5010 +150%  4475 3920 4010 3970 4300 3880 現在
ジーニー 1220 2600 2674 +119%  2678 2215 2092 2100 2291 2158 現在
イオレ 1890 5000 5100 +169% 4700 4080 3900 4295 4010 4235 現在
HANATOUR 2000 2000 2200 +10%  2003 1939 2015 2060 2035 2042 現在
エルティーエス 680 2800 2810 +313%  2999 2499 2230 2221 2682 2450 現在
アルヒ 1300 1320 1270 -2% 1338  1308 1290 1275 1233 1335 現在
ヴィスコテクノ 4920 7000 15000 +204%  14650 17650 21650 21000 26000 39750 現在
マツオカコーポ 2600 3500 3800 +46%  3470 3500 3670 3540 3595 3910 現在
グローバルLM 2620 5000 6130 +133%  6500  5550 5620 5330 5420 5360 現在
SGホール 1620 2000 1900 +17%  1906 2170 2105 2038 2103 2168 現在
カチタス 1640 1700 1665  +1% 1860 1760 1919 2108 1975 2640 現在
一家ダイニング 2450 5550 6700 +173%  6990 6340 6060 7060 6600 8150 現在
トレードワークス 2200 8360 13600 +518%  14690 12030 9990 9270 9110 8500 現在
クックビズ 2250 5200 5280 +134%  6280 6030 5510 5550 4880 5030 現在
幸和製作所 3520 6440 7980 +126% 9250 10750 11000 9400 9120 8970 現在
ポエック 750 1500 3280 +337% 2580 2540 2192 2060 2085 2191 現在
サインポスト 2200 7920 8530 +287%  9050 10550 13550 14040 13120 14800 現在
シーエスランバー 1480 2500 2724 +84%  2249 2066 2159 2098 2022 2008 現在
Casa 2270 2270 2331  +2% 2268 2285 2265 2189 2133 2271 現在
SKIYAKI 3400 8500 8400 +147%  9390 8480 7990 7160 7490 7770 現在
テンポイノベー 3100 6200 6000 +93% 7000 6520 6010 5520 5690 4740 現在
シルバーライフ 2500 5000 4630 +85% 4370 5000  4575 4470 4555 4050 現在
大阪油化工業  1860 2180 3100  +66% 3800 4145 4250 3905 3875 3995 現在
ウェルビー 2580 3200 3305  +28% 3050 3135 2845 2929 2899 2784 現在
 MS&Consulting 1280 1200 1250  −2% 1229 1219 1120 1139 1303 1335 現在
マネーフォワード 1550 2550 3000 +93% 3085 3350 3210 3070 3055 3090 現在
西本WHD 4750 4465 4465 −6% 4375 4115  4415 4325 4300 4385 現在
テックポイント 650 750 1072 +64% 1372  1672 1809 2156 1880 2325 現在
ロードスター 1820 2730 2501 +37%  2620 2498 2998 3020 3150 3810 現在
壽屋 2000 2950 2650 +32% 2800 2930 2797 2669 2632 2599 現在
PKSHA 2400 5000 5480  +128% 5840 6840 7050 8550 8530 10430 現在 
ニーズウェル 1670 4300 3850 +130%  3550 3380 3200 3250 3150 3350 現在
ウォンテッドリー 1000 4200 5010 +400% 4610 5310 4810 4360 4070 4700 現在
エスユーエス 2300 5000 4970 +116%  4280 4290 4110 3875 3985 3840  現在

※騰落率は1パーセント未満は切り捨てています。

※都度更新予定です。

本来は上場した市場等もセカンダリー要素として必要かとは思いましたが、初値予想に市場要素も含んでいると思い割愛しました。

人間心理が株価を大きく動かす

株価を動かす要因の一つとして人間心理があります。

・値動きが強い株はみんなが勝っているから自分も買おう!

・騰落率で公開価格を割った銘柄は人気がないからやめておこう。

・ずっと下がっているからそろそろ株価が上がりそうだな。

・株価が急に上がったからそろそろ株価が下がりそうだな。

といった、人間心理が株価を形成します。

さらに言えば、機関投資家のような大口はその人間心理を大きく利用しています。

機関投資家は以下のように株価を動かそうとします。

株価を上げる場合・・・株を購入して強い値動きを形成し、人間心理に《安心感》を与え、株を買わせる→株価が上がる

株価を下げる場合・・・所有銘柄(信用売りがあればそれも含めて)を少し売ることで、人間心理に《不安感》を与え、株を売らせる。→株価が下がる

時価総額が小さい銘柄に対する効果は大きく、IPO銘柄は時価総額が小さい銘柄が多いのが現状です。

自分が株を手放した後に、その株が急騰した経験はありませんか?それももしかしたら大口の投資家が人間心理を利用して、手放すように仕向けられているのかもしれません。

手法として

セカンダリー投資の手法として、【1単元あたりの金額が少ない銘柄を狙う】という手法は比較的リスクが少なく、一つの手であると言えそうです。

例えば50万円の株と5万円の株がある場合に、5万円の株は損をしてもせいぜい5万円という《安心感》があります。しかし、50万円の株はどこまで下がるかわからない《不安感》があります。安心感は買いの要因として強く働きます。

また、機関投資家としても、5万円の株で空売りしてMAXで5万円儲けようというより、5万円の株を10万円以上にして利益を作ることの方が圧倒的に簡単なので、株価の下落要因が少ないです。

【公開価格が1000円以下の銘柄の推移(2017年上場〜記事更新時点)】

銘柄 公開価格 初値直前予想 初値 初値騰落率(%) 初日終値 2日目終値 3日目終値 4日目終値 5日目終値 10営業日終値 現在値
要興業 750 950 950 +26% 960 912 1062 1161 1195 1082 現在
エルティーエス 680 2800 2810 +313% 2999 2499 2230 2221 2682 2450 現在
ポエック 750 1500 3280 +337% 2580 2540 2192 2060 2085 2191 現在
テックポイント 650 750 1072 +64% 1372  1672 1809 2156 1880 2325 現在
ウォンテッドリー 1000 4200 5010 +400% 4610 5310 4810 4360 4070 4700 現在
クロスフォー 720 1050 1051 +45% 1081 1381 1570 1570 1500 1260 現在
ウェーブロック 750 720 721 −3% 693 655 634 661 632 675 現在
ソレイジアF 185 210 234 +26% 272 238 228 237 253 310 現在
フルテック 600 750 1230 +105% 985 1135 1029 980 919 1014 現在
力の源HD 600 1500 2230 +271%  2700 3130 3200 2900 2699 2320 現在
ジャパンエレベーター 550 650 890 +61%  1040 1139 1100 1258 1150 1132 現在
レノバ 750 1150 1125 +50%  1425 1725 1825 2135 2004 1915 現在

※現在値の株価は分割・統合している場合がありますので、ご注意ください。

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なお、上記には初値が1000円以下の銘柄は全て含まれていますので、1単元が安い銘柄(1000円未満)も全て含んでおります。

必勝という訳ではないですが、通常のIPO銘柄よりも全体的な勝率が高いことが分かります。

初値が上がりすぎた銘柄に関してはかなり不安定な株価になっていることがわかります。

やはり、低位株の安心感が株価の下落不安を和らげていると言えそうです。

まとめ

セカンダリー投資はギャンブル性が高い投資手法です。大きく勝つこともあれば、大きく負けることもあります。

くれぐれも銘柄選びは慎重に行い、自分の手法ができるまではリスクを最小限にとどめて投資するようにしてください。

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